疲労とストレスは別物です！

ストレス感じてますか？

「最近、ストレスすごい…」

「ストレスあるから発散したい…」

そんな会話をしたことはありませんか？

ストレスがあるから疲れていると思いがちですが、実は少し違うんです。

今回は「疲労」と「ストレス」の関係をお話ししていきます。

※前回のコラム「疲労の正体とは⁉」はコチラ♪

ストレッサーとストレス応答

ストレスは総称で、二つに分類する事ができます。

一つは「ストレッサー」といい、ストレスの源のことをいいます。

労働や運動の負荷、精神的な負担、風邪などの外的な要因があたります。

もう一つは「ストレス応答」といい、ストレッサーからカラダを守る反応のことをいいます。

カラダを守る？

ストレスなのに？？

どういう事か解説していきます。

ストレスは「ガンバレ」反応

実はいうと、ストレスは疲労感とまったく逆の働きをします！

脳がストレスを感じると、副腎という臓器から「コルチゾール」と「アドレナリン」が分泌されます。

コルチゾールは疲労感を減らす作用があり、アドレナリンはカラダを活性化させます。

疲労感＝休んでください！

ストレス＝もっと頑張れ！

という逆の働きをしており、ストレスがあった方が疲れを感じないようにできています。

そして、カラダを動かすにはどちらも必要な反応です。

疲れを溜めすぎてパンクするのは良くないですが、ちょっと動いただけで疲労を感じたら何も出来ません。

健康を保つには、疲労感とストレスのバランスを上手く取る必要があるんですね。

ストレスがあれば、疲れないで元気に動ける！？

そこには大きな落とし穴があります。

疲労感とストレスのチキンレース

もし肉体的・精神的な負担が上がって疲労感が増大したとします。

カラダは疲労感を抑え込もうとストレスの方も増大していきます。

休息を取らずにこの状態を続けると、疲労感とストレスのチキンレースになります。

しかし、ストレスは使いすぎると消耗して、最終的には止まってしまいます。

その瞬間、膨れ上がった疲労感が一気に押し寄せ、カラダが完全にストップしてしまいます！

その間”疲労因子“はものすごく増えており、カラダの疲れは限界を超えてしまいます。

最悪の場合、心臓や脳の機能障害が起き、心不全や脳梗塞が発症します。

そう、これが「過労死」です。

だから疲労はカラダの三大アラームに入っているんですね。

自分の疲労に向き合うこと

如何だったでしょうか？

強いストレスによって疲労感が抑えられている時は、アドレナリンによってかなり興奮状態になっています。

長時間の負担がかかっていても疲れを感じない、動けちゃうという時は注意が必要です！

サインに気づくことで、自分の疲労と向き合うことが大切です。

また周りで同じサインを見かけたら、声をかけてあげてください。

疲労とストレスの働きを知るだけでも、捉え方が変わってきます。

次回は、「疲労を回復するために必要なこと」をお話ししていきますね。

※次回のコラム「疲労を回復するために！」はコチラ♪

＊今回のコラムで参考にさせて頂きました書籍をご紹介します♪

疲労が何か、とても勉強になりました。

また漫画で分かりやすくなっており、疲労についてもっと知りたい方はオススメです！

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「疲労ちゃんとストレスさん」

漫画・原作　にしかわたく

監修・原作　近藤一博（東京慈恵会医科大学教授